「頑張ってるのに、なぜかお金が貯まらない。」
その原因は収入ではなく、日頃の「考え方」と「行動」にあるかもしれません。
著者の黒田尚子さんは家計相談歴25年以上のベテランFP。投資以前のお金の考え方の基本を解説しています。本書が伝えるのは、難しい投資テクニックではなく、日常の身近な行動を変えることで自然とお金が貯まる体質になる方法です。

目次
1. 部屋が汚い人はお金が貯まりにくい
なぜ部屋が綺麗な人はお金が貯まるのでしょうか。
答えはシンプルです。部屋が綺麗な人は「自分が何を持っているか」を把握しているからです。持っているものを把握していれば、同じものを二度買ったり、使わないものを買ってしまう無駄が生まれません。
努力しているのになかなか貯まらない人や貯まらない家庭には共通する行動があります。「冷蔵庫の中が汚い」「連休の予定が突然決まる」「嗜好品をまとめ買いする」などがその典型例です。
部屋の状態はお金の管理状態を映す鏡なのです。
2. モノを増やさない
お金が貯まる人の共通点として、モノを増やさないことが挙げられます。
モノが増えるということはお金が出ていくということです。「安いから買う」「もらったから取っておく」という行動の積み重ねが、気づかないうちに家計を圧迫していきます。
必要なものとほしいものを区別する習慣を身につけることが重要です。今持っていないものはほとんどの場合「欲しいもの」であって「必要なもの」ではありません。購入前に一度立ち止まって考える癖をつけましょう。
3. 冷蔵庫のムダ=食費のムダ
冷蔵庫の中を見れば、その家庭の家計管理の状態がわかります。
冷蔵庫に保冷剤が溜まっている家庭は、スイーツの衝動買いが多い傾向があります。食材が奥に押し込まれて腐らせてしまう家庭は、必要以上に買いすぎている証拠です。
冷蔵庫の中を常に把握して、あるものを使い切る習慣をつけるだけで食費は大幅に削減できます。週に一度冷蔵庫の中を確認して在庫を把握するだけで、無駄な食費が自然と減っていきます。
4. チリツモ消費を減らす
大きな買い物よりも、日常の小さな支出の積み重ねがお金を消耗させています。
コンビニでのちょっとした買い物、自動販売機での飲み物、使っていないサブスクリプション。一つ一つは小さな金額でも、月にすると数千円、年にすると数万円になります。
まずは1ヶ月の支出を全て書き出してみましょう。自分でも気づいていなかった無駄な支出が必ず見つかるはずです。
5. 財布の中をキレイにする
財布の状態もお金の管理状態を反映しています。
レシート、ポイントカード、使わないカードで膨らんだ財布を持っている人は、お金の流れを把握できていない可能性があります。財布の中を整理することで、自分がどれだけのカードを持っていて、どれだけ使っているかが一目でわかるようになります。
カードは必要最低限に絞り、レシートはその日のうちに整理する。この小さな習慣がお金の管理意識を高めます。
6. まとめ買いすべきでないものもある
「まとめ買いはお得」という考え方は必ずしも正しくありません。
嗜好品をまとめ買いする習慣はお金が貯まらない人の共通する行動の一つです。お菓子やお酒などの嗜好品をまとめ買いすると、目の前にあるからという理由で消費ペースが上がってしまいます。
まとめ買いが有効なのは消耗品や長期保存できる食品に限ります。嗜好品や食材は必要な分だけ買う習慣をつけましょう。
7. 投資を検討する
お金を貯める習慣が身についてきたら、次のステップとして投資を検討しましょう。
銀行に預けているだけでは、現在の低金利環境ではほとんど増えません。貯めたお金を少しずつ投資に回すことで、お金自体に働いてもらうことができます。
ただし投資は余裕資金で行うことが大前提です。生活費や緊急予備費を確保した上で、残ったお金の一部を投資に回すのが正しい順番です。
8. まずは少額から積立投資を始める
投資初心者が最初に取り組むべきは積立投資です。
毎月少額をコツコツ積み立てるだけで、長期的には大きな資産を築くことができます。NISAを活用すれば利益が非課税になるため、より効率よく資産を増やせます。
まずは月1000円からでも構いません。大切なのは始めることです。少額でも投資を続けることで、お金の動きへの理解が深まり、将来的により賢いお金の使い方ができるようになります。
まとめ:お金が貯まる体質は日常の行動で作られる
本書が伝えるメッセージはシンプルです。
お金が貯まらない原因は収入の少なさではなく、日常の行動と考え方にあります。部屋を整理してモノを増やさず、小さな無駄を削り、余裕ができたら投資を始める。この流れを実践するだけで、自然とお金が貯まる体質になっていきます。
まず今日から冷蔵庫と財布の中を整理することから始めてみませんか?
